ECサイトの作り方!初心者が新しく作るための基本情報を解説(2/2)

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コンセプトを設定すればサイトに統一感が生まれますし、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上につなげることができます。加えて先行事例となる競合他社のECサイトをチェックして差別化をはかればより独自性のあるECサイトが構築できます。

また、昨今では消費者がスマートフォンでECサイトを閲覧し買物をするのが当たり前になってきています。このため特に消費者向けのECサイトであればスマホ対応は必須。デバイス対応もチェックしておきましょう。

2.予算を決め、必要な機能を洗い出す

コンセプトが決まったら、ECサイトを作るための予算を明確にしておきましょう。初期費用に加え、運用のための維持費が月額どの程度発生するのかを見越して予算を決めてからサービスを利用するか決定しましょう。

また、この段階でスケジュール感を考慮しつつ、必要な機能の洗い出しをしておいた方がよいでしょう。実際の業務フローをイメージすると分かりやすいですよ。イメージがつきにくい場合は競合サイトを参考にするのも手です。

参考までにECサイトを構築する場合、基本的に必要な機能一覧を掲載しておきます。

必須あると便利
フロント(ユーザとの接点)・会員登録・ログイン機能
・商品検索・表示機能
・ショッピングカート機能
・決済サービス
・マイページ機能
・セキュリティ機能
・問い合わせ管理機能
・メール配信機能
・お気に入り機能
・レコメンド機能
・レビュー機能
・SNS連携機能
・商品ランキング機能
バックエンド(販売管理部門)・商品管理機能
・在庫管理機能
・受注管理機能
・出荷・配送管理機能
・顧客管理機能
・売上管理機能
・コンテンツ管理機能
・キャンペーン管理機能
・分析・マーケティング
・スマートフォンアプリ機能

コンセプトがまとまれば、自社サイト型の場合は実際にどのようにECサイトを作るのか、プラットフォームをどうするのかを選びます。予算や規模、取扱商品に合わせたECサイトのプラットフォームを選びましょう。カスタマイズがどの程度できるかも重要なポイントです。

3.プラットフォームを決定する

モール型の場合はどのECモールを利用するのか決めましょう。例えばAmazonのようなマーケットプレイス型の場合はそれぞれの商品をアピールするのにおすすめ。自ブランドをアピールしたい場合は楽天市場のようなテナント型を利用しましょう。

自社サイト型でASPを選んだ場合は、ドメインを設定し、必要な機能をテンプレートのなかから選択しておきましょう。他の方法の場合は自社で開発するかしないかを決め、しない場合は開発を依頼するベンダーを選定しましょう。数社にあたりをつけて見積もりを出してもらい、コンペするのがおすすめです。

4.サイトデザインを設計する

いよいよECサイトのデザイン設計に移ります。サイトデザインの際はUXへの配慮が重要です。商品の見やすさ、検索しやすさ、購入や決済方法への導線などはしっかり検討し、ユーザが不便を感じることなく商品を購入できるようにしましょう。

5.サイト運用の準備をする

ECサイトの構築後にすべきことは、サイト運用の準備です。まずは実際に販売する商品を登録しましょう。商品名、価格、詳細な説明、スペックなどの詳細、在庫数を登録するのは割と手間なので、予算があれば外注もおすすめです。また、商品の説明や商品の「顔」である写真は大変重要です。可能であればプロのライターやカメラマンに執筆や撮影を依頼しましょう。

一通り用意ができた段階で実施する必要があるのがテスト注文。決済サービスがきちんと稼働しているかは要チェックです。また、公開前に社内マニュアルを作成して社員に情報を共有するとともに、トラブル発生時のカスタマーサポート体制もしっかり確立しておきましょう。

6.ECサイトを公開!そして運用へ

準備ができ次第ECサイトを公開しましょう。プレスリリースや広告、SNSなどを活用した告知も重要です。

公開後は長期にわたりECサイトを運用していくことになります。準備段階で実施した商品の掲載に加え、在庫管理、商品の検品や発送、売上金の管理、カスタマーサポート、アクセス解析にユーザの分析、プロモーションなど業務は多岐にわたります。社内で人材を確保するともに、外注できるものについては外注することもおすすめ。効率よく運用していきましょう!

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栗本奈央子
執筆者:栗本奈央子
主にウェブメディアのライティングを担当。旅行、ライフスタイル、IT分野などの記事を執筆。

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