Search Console(サーチコンソール)のサイトへのリンクでスパムリンク調査をする

Search Console

サイトへのリンクは文字通りサイトに対するバックリンクの数とURLが表示されています。Search Consoleを使っている人にとっては検索アナリティクスと共にニーズが高い機能でしょう。昔から被リンクの分析に対する興味は高いですので。Search Consoleでは総リンク数とともに、リンク元、被リンクページごとに数字が表示されます。さらにクリックすると具体的なURLも一覧できます。

Search Consoleサイトへのリンク

アンカーテキストも表示されてはいるのですが、ページ単位ではありません。傾向はわかるのですが、欲しい情報とは異なります。Googleの考え方なのでしょうが、Search Consoleのデータは非常に有益なのですが、見せ方がGoogleが伝えたい基準になっているのでいまいち使いづらい、活用しづらいツールと言えます。特にサイトへのリンクは現状の数字を伝えるだけなので期間による変化は追えません。期間で把握するにはCSVダウンロードをして分析をする必要があります。これが本当に面倒くさいです。弊社はSearch Consoleの数字も蓄積してまとめていますが、まず普通はやらない・やりたくないと思います。特にサイトへのリンクのデータは不定期に更新されます。日々更新状況を把握しておく必要がありますので。管理サイトが増えれば増えるほど煩雑になりがちです。

サイトへのリンクでWebスクレイピングが判明

しかし、きちんと数字を計測しておくと助かることもあります。検索順位に影響を及ぼす前に対処することも可能になります。以前のことですが、1ヶ月間で総リンク数が10倍以上に跳ね上がったサイトがありました。数ヶ月ほとんど変化がなかった総リンク数が急に数字が増えました。ある時を境に桁数は2桁上がり、さらに増え続けていました。スパムリンクの可能性もあるため調査しました。

スクレイピングサイト1スクレイピングサイト2
スクレイピング例/同じURLだがリロードする度にコンテンツが変わる

こちらは調査によりあるコンテンツがスクレイピングされていることがわかりました。通常はスクレイピングをされてもリンクをされることはないのですが、サイトの作り方でたまたまバックリンクされてしまったケースです(スパムリンクとなっていました)。スクレイピングされてもいいように(というかスクレイピングされることを前提に)サイト構築を考えないといけませんね。(ちなみにサイト内検索は提供方法によってはコンテンツ盗用されやすいのでご注意ください)

「サイトへのリンク」はデータ蓄積が大事

このようにSearch Console「サイトへのリンク」はスパムリンク解析にも非常に役立ちます。ただしデータを蓄積しておくからこそ活かすことができます。データ蓄積すると常に数字を把握することにもなるので、1日1回はチェックすることをお勧めいたします。

西部俊宏
執筆者:西部俊宏
株式会社Webの間代表取締役。上場企業でのSEOやWebサイト構築実績多数。ECサイトのカスタマイズ経験も多数あり。
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