SEOの指標として有効な「表示回数」分析|Search Console(サーチコンソール)検索アナリティクス

Search Console
Search Console「表示回数」

個人的にはSearch Consoleで一番重宝している数字なのではとさえ感じているものが「表示回数」です。Google検索結果において対象サイトがどのくらい表示されたのかがわかります。

SEOの結果として順位が上がってもGoogle Analyticsの流入数(ユーザー数・セッション数)が変わっていなければ目的達成とはなりません(目的という意味ではコンバージョン数アップとなるでしょうが)。経験上、どんなに順位が上がっていても成果が見えないと解約になります。だから単なる順位アップではなく、より広く数字を測る必要があります。しかし、Google Analyticsの数字は結果論なので、その前の指標が見えると施策効果が追いやすくなります。その指標の一つとなり得るのがSearch Consoleにある「表示回数」と言えます。

Search Console「表示回数」の意味については公式サイトに記載があります。

表示回数 – Google の検索結果に表示されたサイトへのリンクの数です。ユーザーがスクロールせず、リンクが実際には表示されなかった場合でもカウントされます。ただし、ユーザーが 1 ページ目しか表示しなかった場合、2 ページ目に以降に表示されるはずだったリンクは表示回数としてはカウントされません。カウントは、サイト別またはページ別に集計されます。画像検索のようにスクロールが無限に続くページは、スクロールされて実際に表示された項目のみが表示回数としてカウントされます。

▼Search Console ヘルプ「検索アナリティクス レポート」より
https://support.google.com/webmasters/answer/6155685

Search Console表示回数推移

Search Console「表示回数」が増えるということは検索結果で表示された数が増えたということになります。まずは検索結果の表示回数が増えないとクリックもされません(=サイトへの流入数が増えない)。クリックをされて初めて数字が分析できるGoogle Analyticsとの大きな役割の違いがこの点です。SEOの結果として流入数よりも順位よりも表示回数の方が影響が出やすい指標となります。また、掲載順位と表示回数からキーワードのボリュームも推定できます。思ったよりも検索ボリュームがあるキーワードを発見できたり、意外なキーワードで順位が良いことを知ったりすることもあります。

Search Console「表示回数」クエリとページの違い

ちなみにSearch Console「表示回数」はグループカテゴリ(クエリ、ページなど)によって数字が変化します。具体的にいうとクエリとページでは表示回数が異なります。これはクエリはサイト単位の数字ですが、ページはURL単位の数字となるからです。この点ご注意ください。

もしSearch Console「表示回数」に変化がないとしたら

検索順位が1ページ目にいて、コンテンツも随時掲載している。にも関わらずSearch Console「表示回数」がほとんど変わらないとしたら現状の施策において市場規模を押さえてしまっている可能性があります。この場合、私は現状の施策から方向性を変えないと数字が変わらないのではと推測します。違った角度のコンテンツ案を検討しないといけない時期かもしれませんね。

西部俊宏
執筆者:西部俊宏
株式会社Webの間代表取締役。上場企業でのSEOやWebサイト構築実績多数。ECサイトのカスタマイズ経験も多数あり。
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